国内初のES細胞移植~肝疾患の新生児~

国立成育医療研究センター(東京)は、ES細胞から作った肝臓の細胞を

重い肝臓疾患の新生児に移植する臨床実験を2019年10月に実施したと発表がありました。

成長後の肝臓移植につなげる治療で、2020年3月に父親から肝臓の一部を

移植して無事退院しました。

同センターによると、ES細胞から作った細胞を患者に移植したのは国内で初めてで、

肝臓疾患では世界初だそうです。

赤ちゃんは、アンモニアを肝臓で十分に分解できない「先天性尿素サイクル異常症」という

遺伝性の難病で、呼吸障害や痙攣などが起きる。

根治療法となる肝臓移植は、体重が6㎏にならないと実施ができません。

今回の肝細胞移植は肝臓移植までの「橋渡し治療」として期待されています。